「 も も 絵 日 記 」





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みずみずしく美味しそうな感じを大切にしました

薄くて水をはじく皮の質感の表現は水彩絵の具の楽しみ










にっこり KUの知ったかぶりお話コーナー にっこり




桃の絵にちなんで「昔話 桃太郎」

昔話の中でも一番ポピュラーで筋書きもハッキリしている「桃太郎」。

でも、ご存知ですか、「桃太郎」の登場人物(動物)、場所、状況設定

それぞれに意味を持たせてあるということを。


では本題に入ります。 



《昔むかし、あるところに》

   ある時代、地方・場所を限定しないで、いつの世でも何処でも通用し、

   子どもの想像を広げるように


《おじいさんとおばあさんが》

   父・母のこと。

   お父さん、お母さんにすると話が現実的になってしまって・・

《山へ芝刈りに 川へ洗濯に》

   家庭における父・母の役割

《川上からどんぶらこどんぶらこと大きな桃が・・・おばあさんは持って帰りおじいさんと・・》

《桃を割ってみると中から元気な男の子が・・・》

 
    ポイントは桃です。なすびや西瓜ではいけません。
 
    桃は、女性のお尻を表しているんです。

    だから、桃から赤ちゃんが生まれるんです。

    西洋では「コウノトリ」です。

    どっちが "性教育" として適切かって? 
    
    決まってますよ、ネェ。

    「おじいさん、おばあさん」とあるのもお分かりだと思います。


先を急ぎましょう。


《大きくなって鬼ケ島へ鬼退治》

    成長して奉公に出る、厳しい世間の荒波にもまれること。

    「渡る世間は鬼ばかり」

《お腰につけたきび団子》

    黍(きび)は五穀の中でも一番粗末なもの。

    粗食に耐え、贅沢をしないで辛抱することの大事さを教える親心を黍で表している。

《道中で、犬・猿・雉が家来に》

    ここが大事なところ。
 
    それぞれの動物に意味があります。

    「犬」 恩を忘れない。親への恩、主人への忠誠。

    「猿」 猿知恵。学問を修め仕事を覚える。賢くなる。

    「雉」 勇気の象徴。

        山の中に巣をつくり雛を育てる雉は、狐などの外敵が来ても、

        卵や雛を護るために慌てて逃げない。

        自分が傷ついた振
りをして羽根をばたつかせながら巣から遠くに逃げる。

        狐の
注意を自分のほう引きつけ、あわやという寸前で飛び立つ。

    「忠孝・学問・勇気」 この三つを修めながら人生修業



《鬼退治をして》

    奉公も立派に勤め、成長して 

《宝物を持っておじいさん、おばあさんの所へ・・・》

    成功して、財を成して故郷へ錦を飾る。

    目出度し、メデタシでした。






お付き合いありがとうございました。


実はこの話、


私が高校の頃、ひたすらラジオにかじりついて聴いていた落語のネタです。


新作落語の噺家、古今亭今輔師匠の十八番(おはこ)でした。





お後がよろしいようで